2010年1月25日月曜日

2010年1月11日月曜日

ETC

ETCとは、有料道路の料金所などに設置されたアンテナと自動車に搭載した端末(ETC車載器)で通信を行い、自動車を止めずに有料道路の料金支払いなどを処理するシステム。 ETCは料金の徴収に必要なコストを削減し、料金所で頻発する渋滞を緩和する目的で開発された。約20ヶ国で実用化されているが、国ごとに独自の方式が採用されている(複数の方式が併存している国もある)ため、海外で配布されているETC車載器は国内では使えない。ただし、日本国内ではETC関連機器の規格は統一されている。 支払者を決める方法についても、ETC車載器ごとに支払者を固定する方式と、ETC車載器にIDカードなどを差し込み、IDカードの持ち主を支払者にする方式があり、日本では後者が採用されている。このIDカードに相当するものとして、日本ではクレジットカード会社が発行する接触式ICカードが採用されている。料金所を通過する際にはこのICカードをETC車載器に差し込んでおき、料金は後日クレジットカード会社を経由して請求される仕組みになっている。 日本のETCシステムは全国統一規格で複数の規格に対応する手間とコストが要らず、車の持ち主以外が料金を支払うことができるなどの利点がある。しかし、ETC車載器とIDカードを分離したために利用手続きが煩雑であり、ETC車載器が買い切り制のために導入にコストがかかるなどの欠点もある。こうした導入時のハードルが高い点が、ETC普及を阻害しているという批判が強い。 ちなみに、日本のETCシステムは経由地点の記録や料金所以外での課金に対応するなど、海外のETCシステムと比べて高機能になっているが、その分ETC車載器のコストも高くなっている。このうち、経由地点を記録する機能を利用して、渋滞が起こっている道路と比べて渋滞が少ない道路の料金を安くし、渋滞の緩和を図る「環境ロードプライシング」と呼ばれる実験が首都圏で行われている。



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